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106.Vitamin [エサの話]

魚を上手く育てる上で重要とされるのは水質だと思いますが、それと同じくらい餌(栄養管理)も重要ですよね? 最近は餌を自作する人も多いようで、飼育レベル・・・というか魚への愛情が伝わってきて素晴らしいことだと日々感動しています。そんな方々に比べ「面倒だから」って理由で「キリン社」のハンバーグのお世話になってる自分が・・・。愛魚への情が足りませんね。(^^ゞ

Photo: 今年1月にホームセンターで買ったスーパーノーマルの「爛々」
発色はともかくとして、だんだん大人の体つきになってきた。

最近は餌を自作される方や餌の成分について考えている方も多いのではないでしょうか!? ネットを使えばミネラルや各種ビタミンの効能について詳しく書かれているサイトがありますが、今回は自分なりに各ビタミンの効能について少しまとめてみました。人工飼料やハンバーグ、クリーン赤虫など、成分表示がはっきりと明記されているので、それと照らし合わせて「この成分でこんな症状が改善できるんだ!?」なんて参考になれば幸いでございます~。

ビタミンの種類 症状
ビタミンB1 ビタミンB1欠乏症は脳や神経関係、糖分の代謝などに問題が発生し、痙攣、筋萎縮、平衡喪失、摂餌不良、成長低下、貧血などの症状があらわれます。
ビタミンB2 ビタミンB2欠乏症は神経過敏症(光に過剰反応)や体表の損傷、眼の出血、色素沈着、体色暗化、摂餌不良、成長障害などの症状があらわれます。
ビタミンB6 ビタミンB6欠乏症は運動障害、神経障害、摂餌不良、平衡喪失、遊泳異常、腹膜腔水腫、鰓蓋彎曲などの症状があらわれます
特にタンパク質の代謝に重要な役割を果たしているので神経系統に関与する最も重要なビタミンと言えます。
ビタミンB12 ビタミンB12欠乏症は消化やヘモグロビンに関与しているので貧血や摂餌不良、成長障害などの症状があらわれます。
ナイアシン
(ニコチン酸)
ナイアシン欠乏症は皮膚の出血、成長停滞、高斃死率などの症状があらわれます。細胞呼吸(NAD)、補酵素に関与する重要なビタミンで酸化還元反応の水素受容体として作用しています。
ビタミンC ビタミンC欠乏症は骨格形成に問題が生じたり、病気に対する抵抗力が下がります。特に病気(ストレス)に関して重要な働きをするので重要なビタミンといえます。空気中では変性しやすく塩素や重金属でも分解される不安定なビタミンなので頻繁な補充が必要となります。
ビタミンA ビタミンA欠乏症は主に目に関与し、視力の低下、眼球の突出、眼球の出血などを引き起こす。また皮膚出血、鰓蓋の異常、繁殖能力低下などの症状もあらわれます。
ビタミンD ビタミンD欠乏症は骨格の形成に必要なカルシウム、リンの吸収に問題が生じ、クル病、奇形などの症状があらわれます。
ビタミンE ビタミンE欠乏症は繁殖障害や肥満、背コケ病、成長低下などの症状があらわれます。繁殖機能や他のビタミンの安定にも関与しています。
ビタミンK ビタミンK欠乏症は治癒力の低下や肝臓萎縮などの症状があらわれます。血液の凝固にも関与しています。
葉酸 葉酸欠乏症は成長不良、貧血、嗜眠状態、尾鰭脆弱化、体色暗化などの症状があらわれます。 また動物細胞では合成できないビタミンで産卵(抱卵)時に欠乏しやすいので繁殖時には特に必要なビタミンです。
コリン コリン欠乏症は脂肪の消化吸収に問題が生じ、肝臓障害を引き起こします。成長不良、嘔気、肝脾臓の脂質含量増加などの症状もあらわれます。


=まとめ=
今回はたくさんあるビタミンの中から、特に魚にとって大事かな!?って思う種類をリストアップしてみました。 もちろん、これらの他にも重要なビタミンもあるのですが、人工飼料に書かれているビタミンはこの程度なので、これだけにしておきました。 このリストを見ていただけば分かると思いますが、魚の飼育にビタミンB群の役割は非常に重要で、神経や体を正常に保つために頻繁な補給が必要となります。 水槽飼育では特にB群が不足しがちになりやすいので魚病学・栄養学的にも最も重要なビタミンと位置づけられています。 ディスカスにハツ肉(ハンバーグ)を使う理由も、食肉の各部位の中でハツ(心臓)がビタミンB群を豊富に含み脂肪分が少ないからです。 大型魚飼育でしばしば見られる(報告される)突然死もビタミンB群の不足が原因だとされていますので、生命に関わるとても重要なビタミンと言えるでしょう。

また、人間も同じですが魚にもビタミンCは重要です。水槽飼育では過度のストレスを与えることになります。このストレスで魚の免疫力は徐々に低下し細菌や寄生虫の感染症を発病するわけですが、ビタミンCを取り込むことで病気に感染しにくくなります。 このビタミンも水槽内では不足しやすく、また不安定なビタミンでもあるのでその維持が難しい。 カルキ抜きや人工飼料に「安定化ビタミンC」などと大きく表記しているのをよく見かけますが、これは特殊な製法でビタミンCを安定化させることで魚に取り込みやすく、また安定して補給できるように開発されたものです。ですから定期的に人工飼料を与えるのも効果的でしょう。
以前、ビタミンCについて錦鯉で実験したことがあるのですが、病中病後の錦鯉に人間用のビタミンCタブレットを餌に混ぜ込んで与えたり、水に溶かして飼育水に入れたりしてみました。結果、病気の回復が早かったり、再度感染する確率がかなり減りましたので、その添加量を計算できれば効果的かもしれません。

地球上で生活するすべての動物に必要なビタミン。特に今回リストアップしたビタミンは魚の健全な発育になくてはならない必要最低限のビタミンなので、餌のパッケージに書かれてある成分表示を見たり、魚の症状から不足しているビタミンを見つけて添加したりすることで今以上に魚たちは元気になると思います。


 参考文献:魚病学概論、新魚病図鑑、Ornament Fish Manual


コメント(9) 
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コメント 9

dai8682

毎度~!
今回の記事も強烈に為になる内容ですね!
しかも綺麗にまとめてあって永久保存版です^^
ブログでこんなこと出来るんですね、タグを上手く使うと出来るのかな?
 
以前の「ミネリッチアクアーレ」と同様にミネラル・ビタミンをエサからだけでなく
水槽内に添加することでディスカスが吸収できるやり方もあることを
知れただけでもC'ZONEを読んでて良かったと思います(^^ゞ
これからも有益なお話待ってまーす^^
by dai8682 (2007-06-29 00:29) 

akisono-happyhappy

スゴッ(^^;
同じ so-net とは思えない記事です。こんなタグありましたっけ?
もうblogって言うよりホームページですね。
通信教育して貰いたいぐらいです(^^;

今、殺菌灯を装着しました。(テトラインバーター)
何が良くて何が悪いのか路頭に迷い、結局安易な作戦に出てみました。
何もしないよりは良いと思いまして(^^)

このタイミングでこの記事には少し驚きました。
菌の対策そしてビタミン補給と考えてましたので
とても参考になります♪

今日、カポさんと電話で大阪に遠征に行こうと話してました♪
都合が合えば是非お会いしたいです(^^)日取りは未定ですけど・・・。
by akisono-happyhappy (2007-06-29 00:57) 

たかあき

daiさん

今回も使っちゃいました! テーブルタグ!
もう必殺技じゃなく、お決まりの技だから見る人も飽きちゃうかな!?
そろそろ新技(新しいタグ)使わないと芸がないよね~(^^ゞ

魚ってエサとエラからミネラルやビタミンを吸収するので、適度のミネラルと
ビタミンが水にとけていることも重要な飼育水なんでしょうね!?
脂溶性は食べてくれないと仕方ないけど、今回のリストで重要ビタミンとして
掲載したビタミンBとCは水溶性だから、テトラバイタルとかアクアセーフなどと
いったもので補給できるし、適量で使うと良い結果でるかもね!?



akisono1さん

C'ZONEお決まりのテーブルですわ~(^^ゞ
殺菌灯、今の時期にはかなり効果が期待できるだろうね~
ウチも前に使ってたけど、前使ってたメーカーの交換球が生産終了になって
それから使ってません。本体も捨ててしまった~
カミハタあたりのサイクロン方式の殺菌灯を買おうと思ってるんだけど
それがなかなか・・・。
いつも「ま いっか!」って感じで買いそびれて、かれこれ何年???
ワイルド飼い出してからは一度も使ってないなぁ~
我が家の仔たちもそろそろ年だし、エラに負担かけないためにも
by たかあき (2007-06-29 02:26) 

グータン

ビタミンですか~
あんまり考えた事ないなぁ~いつも市販のハンバーグとアカムシを与えて
いるだけなんで・・・
そろそろ一度くらいは活餌も挑戦したいと思っているくらいでした・・・。
人間と同様にビタミンは魚にとって重要なんですね~。
猛烈に勉強になりました~。
さて・・・うちの飼育技術でビタミンをどう加えていくかが・・・問題です。
人口餌は与えたくないし・・・
ん~考えるところですね~。
貯め水にレモンでもいろようかなぁ~って単純に考えちゃう僕は・・・
どうしようもないですわ~。
でも・でもいつか・・・こんな科学的根拠をふまえて飼育に望んでみたいと
思います。
また参考にさせて頂きますね~。
いつもありがとうございます。
by グータン (2007-06-29 09:54) 

たかあき

グータンさん

魚にビタミンをとらせるのは、そう難しいことでもないですよ!
たぶん、もう必要量は食べてると思います。
ビタミンBはハンバーグを食べるだけである程度摂取できるし
クリーン赤虫とかを与えるとその他のビタミンも摂取できる。

補助的にアクアセーフやバイタルを適量使えばそれで十分じゃないかな!?
by たかあき (2007-06-29 10:04) 

discupo

ボクは欠乏症より機能性向上を目的にCとEを添加しています。発色には多少影響するかなぁ〜くらいの効果ですけどね。
最近、留守が多いので、ほぼアカムシのみです。
by discupo (2007-06-29 18:12) 

たかあき

カポちゃん

毎度! 極寒の地から書き込んでくれてるのかな!?(^_-)
機能性向上ね。 Eがあれば全てのビタミンが安定するし、良い結果が
でるんだろうね!?
留守中はクリーン赤虫を給餌してもらったら?
市販餌で一番安定してるでしょ? ちょっと高いけどね。
by たかあき (2007-06-29 18:48) 

ビタミン、ミネラル添加は、人間のサプリメントと
同じ考え方なんですよね。
それによって、健康な体になって、
病気になりにくくなり、少しでも長生きしてくれればいいですよね(^_^)

私自身の、ビタミン、ミネラル補給は足りてるのか?
という事も考えちゃいましたけど(^_^;)
by (2007-06-30 13:28) 

たかあき

motoさん
そうですね~(^^) 考え方や効能は人間と同じですよね。
その必要量は違ったとしても、地球上の動物はみんな
ビタミンもミネラルも同じように必要なんでしょうね!?

自分自身のビタミン管理・・・ですが、正直私も全く自信なし!
サプリも買うことは買うのですが最初だけ。
飲み忘れる毎日です。 魚の管理する前に自己管理しなきゃ
いけませんね~ 反省。(^^ゞ
by たかあき (2007-06-30 13:43) 

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