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149.オルトリン酸 [AQUAな雑学]

これまでの記事の中で度々出てきた「オルトリン酸」。 汚れやヘドロの原因物質として紹介はしてきたもののよく考えてみると「オルトリン酸」自体の意味を書いてなかった。(^^ゞ
 「オルトリン酸って何よ!」って疑問を持ちつついつもお付き合い頂いていた方もいたかも知れないので今日はオルトリン酸について少し詳しく触れてみました。


photo:EF-S60mm(M) F2.8  ISO-400 1/25sec  ±0


オルトリン酸とはリン酸イオンのことで、これは主に残餌や生態が消化吸収しきれなくて排泄された糞などから溶出しイオン化したものです。 動植物の成長には欠かせないリンですが、ディスカス飼育や大型魚飼育ではリンを大量に含んだ餌(特にハンバーグやエビ)を大量に与えるため、このリン酸値が過剰に上がります。
※ph低下の原因は硝酸だけではなく、このリン酸も大きく関わっています。

一般的に動植物に吸収されなかったリンの一部はバクテリアが増殖する時に取り込まれ固定されるのですが、大半は水中のAl、Mg、Ca、Feなどのイオンと結合して不溶性無機リン酸として汚泥(ヘドロ)となって濾過槽内に蓄積します。 これは硝酸のように脱窒で大気中に放出されることがないので、水換えや濾過槽の掃除で水槽外に取り出すしか方法がありません。

ここで番外飼育モデルとして、我が家の環境ではあるけど、硝酸、リン酸の含有レベルと水換えの関係について少し書いてみます。 以前、硝酸とリン酸の測定をし、水換えのサイクルを検討したことがありました。 濾材が完全に立ち上がった状態で毎日測定すると共に4~5日くらいで最高値に達し、それ以上は数値が上がりませんでした。 これは4~5日で水中に溶け込めるリン酸の値が飽和状態となり、それ以上に数値は上がらないと考えています。 つまりphが中性を下回る水質では水に溶け込んでいるリン酸が一定量を超えるとイオン化して測定不能となったり、また飽和量を超えた分は不溶性無機リン酸となりヘドロとして蓄積する。 硝酸についても同じで、飽和量を超えると蓄積し、phを下げ続けます。

この飽和状態に達する日数や各数値の変動を何となくでも理解できれば、水中に溶け込んでいる状態で排除することでヘドロとしての蓄積を少しでも抑えることができるはず!!  このタイミングと量はもちろん簡単な計算では求めることはできないのですが、自分の頭の中では5日で100%となるので1日20% 1/2を換えると50% 水換え後2日で40%upで90% バクテリアの調子がよければ、この時点でまた1/2換えて45%・・・。などといった感じでなるべく100%を超えないように管理します。

ただ、このサイクルでの水換えはバクテリアを弱らせることがあります。東南アジア方式のように毎日100%水換えをして濾過を必要としない管理であれば問題ないのでしょうが、一般レベルの飼育ではバクテリアのお世話にならないと上手く飼育することは出来ない。そういった点を考慮すると時には4日、時には1週間または毎日1/5、2日おきに1/3など水の透明度や濾過の効き具合を見て微妙に変えていく必要があります。

この時、指標となるのがディスカスの糞の分解具合。 消灯前に底に落ちている糞の量や形状を確かめておいて、朝一番で確認し、綺麗に分解できていればバクテリアはほぼ完璧に機能している。機能しているのであればタイミングを見て基本換水を行う・・・などといった管理をしています。


コメント(5) 
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コメント 5

オルトリン酸、以前、自分で調べたんですが、
少し読んだ所で さっぱり分からんっ!
ということで、直ぐに諦めてしまいました(^-^;)

やっぱり、今回のように身近な事で説明していただけると
分かりやすいです。
ありがとうございました(^ー^)
by (2007-11-25 15:43) 

たかあき

motoさん

オルトリン酸で検索しても意味の分からない元素記号と説明しかないですもんね。(^^ゞ
厳密な説明文は私も????って感じです。
化学に詳しい人から言えば「違う!」って言われるかも知れないけど、
AQUAに置き換えればこんな感じで間違いではないと思います。

結局は飽和状態になる前に水換えで捨ててしまうことで濾過槽も長持ち
するし、phも下がらないので魚にはストレスが少ないんじゃないかな?って
感じてます。
by たかあき (2007-11-25 20:25) 

dora

PH降下の原因にはリン酸も関係してるんですね。

おバカな僕にはイマイチピンッと来ないんですけど``r(^^;)ポリポリ
たかあきさんの説明で少しわかった気がします♪ 多分ですけど・・・・
by dora (2007-11-26 17:12) 

dai8682

こんばんは
なるほど、飽和状態になる前に水換えで仕留める....
そのタイミングを日々の観察でつかむことが出来れば
ヘドロを蓄積させること無く、ph急降下の状態を避ける
ことが出来そうですね
さすが、たかあきさんだ!
今回も勉強になりました(^^)v
by dai8682 (2007-11-27 00:04) 

たかあき

doraさん

エサや糞からはアンモニアと同時にリンも流れ出しますからね~
リン酸は市販のph降下剤の主成分でもあるので、phを下げる効果もあるけど
ディスカス飼育ではハンバーグを使うので、その量の半端じゃなく多いので
急激なph低下につながります。
それを溜まる前に水換えで取り出すってことですね!

dai8682さん

測定してみると飽和量がきっちり出てきた感じがしました。
飽和までの日数とタイミングは各々の水槽で違うとは思うけど、
飽和量を超える直前の水換えで少しでも長く濾過槽の掃除を
引っ張れるような気がします。

ハンバーグにはエビも含まれてるのでリン酸の溶解量も多いみたい!?
大型マニアにはエビのリンの含有量が問題視されることが多いけど
ディスカスマニアには案外知らない人も多いみたい。

大型魚ではエビの単独給餌はリンの過剰摂取で突然死につながる
っていうのが有名だからね~
by たかあき (2007-11-27 10:55) 

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