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289.トリコジナ [魚の病気]

4月も半ばを迎え本格的な春になって参りましたが、皆さん季節の変わり目(暑かったり寒かったりしますが)体調など崩れさておられませんか? えぇ?わたくしですか? 大丈夫です。おかげさまでピンピンしております。・・・誰も聞いちゃいないって!?(^_^;)
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う~ん。白と黄色のコントラストがなんとも人工的な演出ですなぁ~ でも魚は動じてません。 この仔たちにはもう慣れっこの薬浴なので・・・。 本当は薬なんぞ使いたくはないのですが・・・。
前回の記事の最後にこの時期はカラムナリスやエロモナス、イクチオフチリウス症(白点)などにご注意ください!っと書きましたが、書いておきながら自分の水槽で出ちまった!(^_^;) まぁ~気をつけていても出るもんは出ますんで仕方ありませんね・・・。 ってことで、エルバージュ+フレッシュリーフ+ハダクリーン(プラジ)+フラジール+塩0.1%+水温30℃で要観察中です。ちょっと気合入れすぎの処方って気もしますが、毎年春~梅雨にかけて異常が発生した場合はいつもこんな感じです。 この時期は気を抜くと逝きますからね~ほんとに。 私の勝手な推測では春の長雨の後、気温が急激に上昇し、その後に寒の戻りがあり、また気温が上がった直後が一番危険!

で、実際にどうな状況かと言いますと、とりあえずウチの水槽で一番美しいキャンディちゃんの体表の数箇所に粘膜の過剰分泌が見られます。そしてその粘膜の過剰分泌した中心部に白い小さな点が出来ていました。他の2匹も尾鰭や体表に1つ2つですが、キャンディと同じように白い点があり、時々流木や産卵筒にエラや体表を擦り付けたり腹鰭をブルブル動かす動作もあります。・・・とは言ってもエサは良く食べるし泳ぎも普通なんですがね~。

ってな感じで、一般的な所見として軽症のカラムナリスとカラムナリス感染からの日和見感染的な軽症イクチオフチリウス症と診断しました。よってカラムナリス特効薬であるエルバとイクチオフチリウス症特効薬であるマラカイトグリーン含有のフレッシュリーフ+塩が妥当かと・・・。その他に軽症カラムナリスとよく似た症状であるトリコジナ症(原虫・繊毛虫類)もこの時期にはよくある話なのでフラジールも同時処方です。 この処方で3日後にはほぼ治っていましたので、実際はどれが原因だったのか?また複合感染だったのかは定かではありませんが、治療法としては正しかったのかなぁ~なんて思ったりもしています。・・・って感じで「調子悪いです」→「でも治りました」で終わりの記事なんですが、それでは面白くないので、今までこのblogでは書いたことのないトリコジナ症についてちょっと聞いて頂こうかと思いますがいいです??? またクドクド書きますが!(*^^)v
トリコジナ(Trichodina属)は、原生動物の繊毛虫に分類される寄生虫です。水槽には常在していると言ってもよいほど水の中には普通にいます。ただ大量に寄生してもはっきりとした症状が現れないことが多く、体表が少し白っぽいとかザラついていたりという粘膜の分泌異常や鰭の付け根が充血してるように見えたりとか食欲不振、動きが鈍いなどの症状が徐々に現れます。もちろん進行すると命を落とす危険性もありますけどね。

またトリコジナの特徴としては、寄生した魚の細胞崩壊物や、体表についたバクテリアなどを食べているので、虫が数個発見されたからといって(見えませんが)すぐに駆除しなければいけないような病気ではありません。魚が病気はもちろん、ストレスもなく健全に育っていれば虫の繁殖を抑える力もありますので恐れることはありません。ただ飼育水の汚染や過密飼育、温度の急変、栄養状態の悪化などがある場合、体力(免疫)が低下して大量繁殖すると考えられています。つまりは季節の変わり目がコイツの稼ぎ時ってことですね! カラムナリスや白点病に便乗して襲ってくるわけです。

治療法は塩やホルマリン、過マンガン酸カリウムなどがよく効きます。特に初期症状であれば、単細胞の原生動物ですので浸透圧調節ができないため1%の塩化ナトリウム水溶液に数時間塩水浴させることで簡単に駆除できます。(もちろん塩水に耐えれる魚に限りですが) また、原虫ですからマラカイトグリーンも効果は無きにしも非ず。試験管内の実験ではメチレンブルーやマラカイトグリーンで完治した例もありますので! でもやっぱり原虫と言えばフラジールでしょうね!? 白点病、腸管繊毛虫症、トリコジナ(白雲病とも言う)などなど原生動物には効きますから!

・・・って感じで、白くぼやけた感じの粘膜異常が見られて、カラムナリスを疑って、エルバを処方してみたが・・・。って時にはマラカイトを試してください。それでもダメならフラジールで! 基本的にエルバで3日薬浴して効果がなければ、この時期はトリコジナも疑うのがよろしいかと思います。


コメント(6) 
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コメント 6

海馬

たかあきさん
こんばんは。

春なのに水槽内ではあまりいいことが起きないので、最近水槽ばっかり気になります。
症状から1つに絞りきれないことが多いので、いくつもの感染症を疑って複数の薬を使うのが早期治療になるんですね。今回のことでそういう方法があるんだ!とはじめて知りました。勉強になります。

ところでまたまた質問なんですが、「ダクチロギルス症」についてなんです。
実は水槽のKHやGHが気になった理由は、エイ水槽の中の1匹のエイの動きが鈍って、エラを少ししか動かしていないことを発見したからなんです。
みんなと一緒に泳がずに隅っこでじっとしてるのではじめは寝てるのかな?と思っていましたが、それが1日中で。
餌を入れると凄い勢いで食べるので食欲はあるのですが、食べ終わるとまたじっとしていました。

その発見日が先週の土曜日で、すぐにPHとアンモニア、亜硝酸、GH、KHを測りましたが、PHは6.4、アンモニアも亜硝酸もゼロで、KHはゼロ、GHは10でした。
そんなに悪い環境ではないですし、水換えも毎日少しずつしているので水が汚れていることも考えられず・・。

実はもう1つあるエイ水槽の中でも今年3月にそういう症状のエイが1匹でました。
エラの開きがほとんどなく、そのエラが日によって左右入れ替わるんです。今日は右明日は左という感じで。
それでエラ病かなと思い、マゾテンを規定量入れました。そうしたら24時間後には普通に戻って、今も何ともありません。

なので昨日、土曜日から不調気味のエイの水槽に規定量のマゾテンを入れました。入れて30分位したら、エイ独特の「くしゃみ」をするような仕草をしてちょっと動きが活発になり、昨日夕方には元気に泳ぎ回っています。エラの動きもよくなっています。
それはそれで嬉しいのですが、疑問があるんですよね。
「ダクチロギルス」というのは寄生虫で、大体がコアカとかの生き餌や新魚導入で持ち込まれたりしますよね。
私はこの水槽は去年5月から魚の出入りがないんです、生き餌も与えていないですし。しいていえば去年9月くらいまでは天然の石巻貝を苔取りに入れてました。大体100匹くらい。考えられることは貝しかないんですが、貝が持ち込むことってあるんでしょうか?


貝が関係ないとしたら、これが水中に常在しているということになりますが、まさかこんなのが常にいないですよね?
こういう寄生虫にも季節的なものがあるんでしょうか?
それともまた別の原因で、「ダクチロギルス」は関係ないのかな?と思っています。アーチャーやGHの上昇の件など原因がハッキリしないとどうも不安です。
by 海馬 (2010-04-15 04:56) 

たかあき

海馬さん

あらら、エラ吸虫らしき症状もあるんですか!? まぁ~ね~この時期はね~(^_^;) 何でも便乗してきますから。虫も病気も。 で、エラ吸虫の進入経路ですが、これは不明です!まさか空中から降り注ぐことはないでしょうし・・・。常在ではないと思いますが、それでも魚を飼っていると多かれ少なかれ水槽にはいると思います。新規導入がなく人工資料だけで飼っているディスカスにも発生しますのでね。可能性としては水換えのホース類の使いまわしや水道水、餌に混入した水(赤虫などを与えていれば可能性は高いです)ハンバーグでも原料のエビの洗浄や製造過程までに使った水、もちろん貝を入れたときの水滴や発症した魚を導入した時にまで遡って全ての水が対象になります。 なので魚を飼っていればいてもおかしくない虫といっても過言ではないでしょう。 しかし、通常はエラ吸虫が水槽にいても発症する魚種が少ないので気付かないことがほとんどだと思います。観賞魚として飼育されているほとんどの魚はエラ吸虫に対しての感受性が低いですのでね。ディスカスは非常に感受性が高いため(エラがデリケートなため)しばしば問題になるだけで・・・。マテゾンで改善があったのなら、たぶんエラ吸虫か何かいますね!完全な殺虫剤なのでこれで変化があるってことは病気ではなく虫だと考えるのが妥当だと思いますのでね。


まぁ~こういうこともあるので、この時期に魚に異変を感じたら全ての可能性を疑って総合的なケアをするようにしています。もちろん薬剤投与は無害ではありませんので、発症していない魚には迷惑な話かもしれませんが、それでも急な気圧、気温、水質変動の多いストレスが多い季節ですから、いつ体調を崩して何の病気にかかるか分かりませんのでね。

by たかあき (2010-04-15 13:04) 

海馬

たかあきさん
こんばんは。

そうなんです、自分でもへこむくらい最近トラブルが多発しているんです。
はじめはマゾテンを入れるのにおっかなびっくりで、相当考えました。エイは薬には弱い魚ですので。
でもマゾテンには強いから大丈夫とショップの方のアドバイスで規定量入れたんです、恐る恐る。
今回は2回目でしたからそんなに緊張感はなかったですが、エイにはなるべく薬は使いたくない心境ですね。

マゾテンが効いたということは何らかの寄生虫ですか。
候補の中で、うちの場合侵入経路は水道水か石巻貝の導入あたりがニオイます。新規にエイを購入したときは寄生虫は大丈夫か?と気にする割には貝には無頓着で放り込んでいましたから。

そういう危惧もあり、たかあきさんのブログの貝に関する記事を参考にして最近は貝は入れるのをやめたんですが、そのときの水か貝になんらかの虫がいたのかもしれません。それが春になって暖かくなって、動き始めたんでしょうね。
でもイカリムシやウオジラミ以外でもマゾテンは効くんですね!

エイはわりとエラ病についてよく聞きますね。雑誌などの購入時の個体選びに「片エラが閉じている個体は選ばないように」と書かれてますので、この種の病気にはかかりやすいのかもしれません。
放置しておくと食欲が落ちるようなので早めに対処しなければいけないようです。拒食という言葉を聞くとゾーっとします。

しかし、最近病気ラッシュです。
そういえば去年ウオジラミに悩まされたのも5月初め頃でした。
小さな変化を見落とさずに、これからも早め早めに手を打っていこうと思います。

by 海馬 (2010-04-16 00:41) 

dora

おはようございます

暖かかったり、寒かったりで自分が風邪を引いてしまいました(;Д;)
ちょっと異常な程の気温の差ですよね

この時期は水も危険度が上がってきますよね~
一応、4月に入ってからまだ異常は見られませんが気をつけたいと思います…
by dora (2010-04-16 09:31) 

たかあき

海馬さん

河川では普通に沢山いる寄生虫たちですが自然下ではターゲットが少なくて(確率的にね)意外と寄生されることもなく魚たちは元気に暮らしているのですが、飼育水槽だと言わば1対1(タイマン)なので容易に寄生されちゃうんですよね~ 免疫力も水槽飼育だと低下していきますし。

マテゾンの有効成分トリクロルホンは殺虫剤なので、ウオジラミ、イカリムシ(幼虫)、吸虫(ダクチロギルスなど)の特効薬なんですよね。開発製造もバイエル社でプラジカンテルと同じです。 駆虫薬なので魚病薬と作用点とメカニズムが違うため薬に弱い古代魚にも結構使われているようですね。吸虫に関してはプラジの方が効きますが安くて手に入りやすいマテゾンも便利ですね。ディスカスに使うと・・・使えないことはないですが、色が一ヶ月くらいブッ飛びます。(^_^;)
by たかあき (2010-04-16 12:46) 

たかあき

doraさん

あらら、風邪ひいてしまいましたかー 昼間は暑くて夜に急激に寒くなったり、今日は夏日よりなのに次の日は冬?・・・みたいな。ちょっとやっぱり異常気象ですよね!? お気をつけあそばせ!です。

まぁ~こんな天候なので、人間も魚も病気になりやすくなってますよね~ 人間は病院に行けますが、魚は飼い主が「かかりつけ医」なので、気を使いますよね。関東だと関西より少し寒暖さの変化が遅いようですので、近々くるかも知れませんよ~ご注意くださいませ。(^_^)
by たかあき (2010-04-16 12:51) 

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