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317.内臓年齢 [大型魚]

食欲の秋ですね~。食べ物が美味しい季節になってきました。でも注意しないと!ここ5年ほど年間2kgずつ増え続けて完全な中年オヤジになりつつあります。(「なってます!」が正しい?) 年齢的に代謝も落ちてきてるのに昔と同じような生活をしてたらダメですよね~。食事を減らすか運動しなきゃいけません!・・・っていつも自分に言い聞かせているのですが・・・。
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ってことで今日の話題はトラです。梅雨~夏にかけて条虫症のような病気を患ったので投薬と食事制限を行い、完治直後に今度は産卵らしき行動をとって、卵が全て排出されたのかどうかは分からないけど急激なお腹の痩せがあって・・・。そんなこんなでかなりスリムになった(スリムになりすぎた?)トラのお腹を昔のように膨らまそうと基本2日に1回。多いときは毎日少しずつ給餌をするというまるで幼魚を飼育するような食事管理を約2ヶ月行った結果・・・。こんな感じになりました。↑ お腹を撮ったところで食べた直後と消化した後では膨らみが違うのでここはあえて一番肉のつき具合が分かる肩の部分を撮ってみました。どうでしょう?分かるでしょうか?この盛り上がり具合。

ここでまた「うんちく」が入りますが・・・。魚類は非常に優れた生命維持能力を持っていてエサを摂れない飢餓の状態が月単位で続いたとしてもほとんどの種は生きていくことが可能です。そのメカニズムはエサが摂れなくなると初めに下腹部(側線より下)に蓄えられた脂質(皮下脂肪)をエネルギーに変えて活動します。それでもまだエサに出会えない場合は各臓器の脂質をエネルギーに変えます。そして最終的には筋肉のたんぱく質をもエネルギーにして生き続け、エサに出会うまで耐え続けるそうです。また更に凄いのはこのように臓器や筋肉の一部をエネルギーに代用した場合、その穴埋めとして水分を取り込み臓器や筋肉を通常の活動レベルにまで保つことができ、そのおかげでエサと出会え(捕食した)瞬間からエサをとっていた時と同じように消化吸収が可能なのです。断食の期間は魚種や個体差がありますが50cmクラスの鯉では半年~1年の断食を行っても数週間で元の状態にまで回復するそうです。

トラの場合、条虫症の治療の為に投薬を行いましたので、この治療の間(約1ヶ月間)極端に少ない給餌で管理していましたのでこの時に下腹部の脂肪はほぼ使い切った状態だったと思います。また続けて産卵に至ってしまったので病み上がりの身で普通以上にエネルギーを消費してしまい内臓の脂質、そして筋肉のたんぱく質の一部までもが生命維持に使われたように思います。こういった理由もあって産卵直後には急激に痩せてしまい一時は頭部の後ろ(肩の部分)の肉が落ちてガリガリの状態になってしまいました。 このガリガリの状態を見て年齢的にも(内臓の老化があると栄養吸収が低下するので)回復は難しいかと思いましたが、1ヶ月で下腹部の脂肪がある程度戻り、2ヶ月経った現在では肩の肉が盛り上がり見る角度によっては以前より厚みが増した感じもします。

トラがウチに来てもう18年・・・。ダトニオの平均寿命が分からないので他の大型魚の寿命を参考にそろそろ老化の一途を辿るものだと思っていましたが、今回の激痩せからの復活を見ると内臓年齢も基礎代謝もそれほど老化はないようです。ディスカスの老化個体をよく見ているので高齢の魚の痩せを回復させるのが非常に難しいことを知っているだけにトラの短期間での復活は「まだまだいけまっせ!」っというトラからのメッセージのように思えました。さすがは人と話す魚!トラを飼育していると教わることがとても多いです。(^^ゞ

ちなみに復活までの2ヶ月間の管理は最初の1ヶ月は2日に1回豚ハツ3cm角を5個とバナメイエビを3匹。その後の1ヶ月は毎日豚または鶏ハツ3cm角を5個バナメイエビを3匹与えています。魚関係のエサ、人工飼料は一切与えていません。理由は消費されたたんぱく質を回復させる為に筋肉になりやすいもの、そして余分な脂肪をつけないため。脂肪分の多い小赤や人工飼料だと脂肪が先についてしまうため脂太りなのか筋肉なのか見た目で分かりにくいから。 あと、この2ヶ月間は最低週に1回1/2程度の水換えを行いました。給餌量が多いため食い散らかすことの少ない(水を汚さない)ダトニオでも排泄物で水が汚れますのでね。今後の管理プランは・・・。まだ何も考えてないけど、エビとハツだけの給餌でかなり短期的に立ち上がったので年齢的なことも考えて脂肪分の少ないこの2品目をメインに飼育していこうかと思っています。


コメント(4) 

コメント 4

飼育係

トラちゃん完全復活ですか!
おめでとうございます。
18歳でまだまだ現役。流石です!

それにしても魚の生命維持能力ってスゴイんですね。
人間でもたまに、インドとかで、なにも食事摂らないで生きてるっていうおじいさんとかいますが、
いくらなんでも半年とか一年は物理的に無理ですよね~?

やはり低脂肪、高たんぱくの餌をバランス良く食べさせるのが大切ですね!
バナメイエビって初めて聞いたので、調べてみたら、
とっても美味しそうですねw
by 飼育係 (2010-10-27 15:25) 

たかあき

飼育係さん

とりあえず今のところは完全復活!って言っても大丈夫なくらい元気に分厚くなりました。(^_^)v 一時は「もうそろそろ覚悟する時期なのかな~」って思ったりもしましたけど。

魚の生命維持能力って凄いですよ~ほんとに。大型魚だとなお更そう感じますね。小型魚では病気でも怪我でもある程度まで進行したら諦めないといけませんけど、大型魚では「うそー」って状態からの回復もしばしばありますからね。

バナメイエビはとくにこれが優れていて食いつきがいい!とかはないのですが、何より「安い!」ブラックタイガーの半額以下ですし、殻も柔らかいので尻尾を外せば消化もいいですからね。 大きさも大きすぎず小さすぎず30cm超えの魚にはちょうどいいエビだと思います。また機会があればスーパーでエビのコーナーを見てみてください。1パック200円程度で売ってますのでね。
by たかあき (2010-10-27 17:13) 

海馬

たかあきさん
こんばんは。

トラ君肉付きよくなりましたね!発色もいいし、とても御年18歳とは思えません。人間だったら高齢で病気して痩せたあとは中々元のように戻りませんけど、さすが大型魚ですね!肩の盛り上がりはタンパク質回復のための餌のおかげで脂肪じゃなくて筋肉ですよね。

でも数ヶ月食べなくても生命維持できるんですね!
以前うちのフォーバーが2週間絶食したとき、☆になるんじゃないか・・とかなり不安でしたが、これくらい平気だったわけですね!
しかし最終的に臓器の一部もエネルギーに変換するあたりは人間と全く同じですね。
海で船が難破して漂流生活の末に救助された人の検査をすると、肝臓の重量が極端に減っているそうです。必要なエネルギーを肝臓から得た結果だそうですから。
でもすぐに元に戻るそうですが、人間は魚から進化したので共通点が多いんですね!

トラ君の「まだまだいけまっせ」のメッセージは、普段からたかあきさんが研究を重ねて飼育されているからだと思います。これからもトラ君にはもっともっと長生きしてもらいたいです!♪
by 海馬 (2010-10-27 22:00) 

たかあき

海馬さん

頭部の虫らしきものが出た部分は陥没していたので若干残ってしまいましたが、とりあえずは元通りって言える状態まで回復してくれました。産卵?後のペタンコのお腹も肉と脂肪が戻りエサの入ってない状態でももう凹むことはないですからね。

人間と魚・・・。もともとが魚?の我々人間ですから、そういった部分で共通しているのでしょうね?治療の薬もまた同じだったりしますしね。ってか地球上の全ての動物で共通して言えることなんでしょうね。

トラからのメッセージ・・・ここ数年聞き取りにくかったのですが、今年のドタバタ劇でまた聞こえるようになってきました。いつも変わらず気にかけていたつもりでしたが、ここ数年は子どものことがあったり色々あって昔みたいにトラと話すことがなかったんでしょうね?きっと。
by たかあき (2010-10-27 22:43) 

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